【買う前に必見】第二種電気工事士からみた200V IHクッキングヒーターの注意点
こんにちは!第二種電気工事士のふじくんです。
今回は200V(ボルト)IH(クッキングヒーター)の話です。200VIHクッキングヒーターは発売されてから30年、累計700万台出荷されました。
今や新築の80%がオール電化住宅。あって当たり前の200VIHクッキングヒーター。本日は電気工事士の視点から安全性をお知らせしたいと思います。
簡単に設置できるのか?
当店で販売する200VIHのほとんどが故障による買替えです。旧機種を取り外して、新しい機種を取り付けるだけ。電源は専用コンセントに差し込んで完了です。メーカーも簡単に交換できると広告しています。しかし電気的にみると比較的高い電圧、6000W近い消費電力があるので適正な環境(きちんと工事している環境)が必要です。ナメたらアカン電気製品なのです。
コンセントは30A 250Vアース付 家庭用の100Vと大きく異なる
キッチンの下に隠れてしまうので、見たことがある方は少ないかもしれません。これが200V IH用のコンセントです。ほぼ10cm角の正方形で、デカい。面積は100Vコンセントの8倍程度あります。
中身を見てみますと、上二つが単相200Vの結線端子、下がアース端子です。漏電したら危険なので、アースは必ずつけなければなりません。
パナソニックの指定がある
パナソニックのカタログにも、「このコンセントを使え!!!」と指定があります。
2極とは単相200V用の電圧線のことです。接地線とはアースになります。そして30A 250V対応のコンセントを使う仕様を指定しています。要するにパナソニック製の
- WF3630B/W(Bはブラック、Wはホワイト)
- WK36301B
- WK36301W
ならOKよ、という事です。
露出型、埋め込み型と外形的な種類がありますのでそれは現場に合わせて選びます。色も黒と白の2タイプ。見えるところに設置することはないのであまり重要ではない気がします。
なぜコンセントに電流30Aの指定があるのか?
30A(アンペア)を使用する理由は消費電力に関係しています。
パナソニックPAシリーズの最大消費電力は5.8kw (5800w)です。
消費電力は電圧と電流を掛け算したものです。
消費電力=電圧×電流
5800W=200V×電流
ですので、29Aの電流が流れます。29Aは最大電流なので30AのコンセントならOKというワケです。仮に20Aのコンセントだと熱をもって最悪火災の要因になります。※20Aのコンセントはサイズが異なりますので使えませんのでご安心ください。
電線の指定もあるよ
電線も指定があります。単線2.6mm以上の太さの電線を使わなければなりません。単線とはVVFケーブルのことです。VVFケーブル2芯2.6mmの許容電流は32Aですので、200V IH PAシリーズの最大電流29Aは許容範囲内になります。
ちなみに2芯とは電線が2本入っているケーブルのこと。3本入っていたら3芯です。3芯のほうが熱を持つので許容電流も下がります。200V IHの場合は2芯の電線と、アース線一本で配線しますので、2芯の許容電流で考えます。
こちらはウイスタふじくらで使ってるyazaki製の2.6mm2芯のVVFケーブルです。JIS規格品になります。
こちらはアース線。色がわかりずらいですが緑色です。
200V IHの交換は以前より簡単になりました。しかし何度も言いますが200Vと比較的高電圧な家電製品なのです。工事中誤って200Vに触れてしまったこと(感電ですね)があるのですが、イタい!!佐野・やすらぎの湯の電気風呂の比ではありません。身をもって危険な電圧であることを経験しました。簡単・利便性も大切ですが、安全、安全であることが前提ですね。専門店をご利用くださいませ~
※私はかなりのサウナーですが、視力が0.1を切っておりまして、同じサウナ室でお会いしてもどこのどなたか認識できません。毎日のように会っている親や兄弟がとなりに座っても認識できないほどの近眼です。シカトしてるワケではございませんので予めご了承ください…..シャレですシャレ…
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